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18禁BLゲーム「鬼畜眼鏡」に溺れる管理人の萌えやSSで構成されたブログです。  ※18歳未満(高校生含む)はお引き取りください。  リンクフリーです。(詳しくは「はじめに」をご覧下さい。)

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みどかつSS「罰」

※空白の存在感END後を書いた、拙作「欲望」の続きです。


もっとねちこく書きたかったんだけど、私の力不足で中途半端…。


微えろですが、続きからどうぞ。

あの日、佐伯克哉と再会してからの御堂孝典は、苦悩する日々を送っていた。

愛しいと、慈しみたいと想っていたと漸く気付いた相手に、体だけを求められる事実。
このやりきれない現実は、紛れもなく自身が導いた今なのだ。

あの頃、自分は彼の抵抗する体に容赦なく快感を植え付け、眠っていた衝動を目覚めさせた。
善がらせ乱れさせ、しかし御堂の無自覚の想いは告げないままでいた。
いつでも終わらせられかねない関係を、己から断ち切ることはしないで。

自分は中庸だった。

これはその報いなのだ。
克哉の体は抱けても、その心にまで触れられないのは。

中庸は、罪ではないが…罰なのだ。



***



整理し終えた書類を机に置きながら、御堂は無意識に溜め息を吐いていた。

克哉と再会してから一ヶ月が経った。
その間克哉とは何度も会い、身体を重ねている。

克哉は以前とは何もかもが変わっていた。

恥らうように伏せていた瞳は常に潤み、言葉だけの抵抗を乗せていた唇は正直に快楽に喘ぐ。あの頃ただ嫌がるのみだった身体は積極的に御堂を受け入れ、御堂以外にも男を銜え込んだのだと雄弁に語った。

向き合って抱き合うようにもなった。
以前は克哉の目を―心を―見たくなくて、御堂は背後からしか彼を抱かなかった。しかし今は彼の顔が見たくて、彼も御堂を抱きしめたいと言って、正常位で交わることも多くなった。
けれどそれでも御堂にとっては、克哉の心が見えないことに変わりは無かった。向き合って目を合わせても、彼の目に心は宿っていないのだ。

克哉はまるで唯一快感にのみ反応する人形のようだった。

「……」

御堂は首を振って克哉のことを振り払おうとする。今はまだ会社だ。残業中とはいえ、仕事中である。極めて私事な、しかも淫猥なことは考えていてはいけない。
眉間に押し当てた手を離して、御堂は仕事に戻ろうと頭を切り替える。

しかし…―。

こんこん、というノックの音がして、御堂の執務室に入室の許可を求める人物が現れた。
彼が名乗るのを聞いて、御堂は硬直する。

「キクチの佐伯です」
「さ…!?」

どういうことだ、と御堂が言う前に、克哉は無許可でドアを開け執務室に入ってきた。
彼が後ろ手に鍵を掛けるのを御堂は見た。

「近くを通りかかったもので、御堂さんの新しい職場が気になって、伺ってしまいました」

にこりと笑う彼はいつもの彼で、それはつまりスーツの下に淫乱な体を隠す青年だった。

克哉は何も言えない御堂のデスクに笑ったままの表情で近付き、そして御堂の横に立った。そして失礼しますと言って、座り心地の良い椅子に縫い付けられたような御堂の、その足元にもぐりこもうとした。

「佐伯!? 君は一体何を…っ」
「オフィスエッチです、御堂さん」

ふふ、と形の良い唇を歪める克哉は、御堂を少し押してスペースを作り、御堂の机の下に入り込んだ。抵抗する御堂の脚を掴み机に向かうように動かして、股間から見上げてくる。

「今から、フ○ラチオしますね」

コーヒーには砂糖を入れないですよね、くらいの確認に、御堂は本気で危機感を覚える。
異常だ。

確かに以前御堂は克哉を会社で辱めたことがある。まだ御堂がMGNに勤めていた頃だ。あの時は自分との関係を「そんなこと」呼ばわりした克哉が気に入らなくて、上司と電話している克哉の身体を弄ったのだ。
しかし自分はあの時はどうかしていたのだと思う。そんなリスクの高い行為、するべきではないことは誰にだって分かる。

「佐伯、やめっ」

やめないか、といい終える前に、克哉は御堂のペニスを取り出し勢いよく頬張り、そして再び別の誰かが執務室をノックする音がした。続いて名乗るのは御堂の現在の部下だった。

「明日の出張に関して、確認したいことがありまして。今よろしいでしょうか」
「…!」

彼は明日遠方に直出する予定になっており、今用件を聞かねばならない緊急性があった。しかし今御堂の股間では恍惚の表情で克哉が奉仕を始めており、衣擦れの音、乱れる息遣い、それらで不審に思われる可能性が極めて高かった。

御堂は一気に緊張する。
しかし克哉は中々大きくならない御堂のものが不満なようで、御堂の考えていることなどお構いなしに巧みなテクニックを駆使している。

それらも御堂以外の誰かが教え込んだものなのだと心の奥隅で考え、暗い怒りが生じる。

「御堂室長?」

中々返事が無いことに疑問を感じた部下が催促するように問いかけてくる。
御堂に時間は無かった。こうなったら手短に済ませるしかない。

図らずも以前の御堂と克哉とは逆の立場となったことに、御堂は皮肉を感じざるを得なかった。



***



「つまりですね、」
「……っ」

部下が下手な説明を延々と行っている最中、御堂は下腹部から拡がってゆく快感に必死に耐えていた。
同じ部屋に他人が居るというのに、克哉の手と舌は愛撫を止めず、容赦なく御堂を絶頂へと追い立てていく。辛うじて音を立てないように舐めようとしていることだけが御堂にとって救いだった。

しかしそれでも陰茎を舐め上げられ、爪で引っ掻かれ、睾丸を揉みしだかれていくと、どうしても息が荒立ってしまう。御堂は快感を押し殺して会話を続けるのに眩暈がする気分だった。

オフィスで、ビジネスの相談をしている最中、自分の足元には愛しい壊れた青年が密やかに奉仕している…。

その状況に御堂はますます興奮してしまっていた。その事実に羞恥と危機感はあるのだが、次第にぼうっとしていく頭ではそれも薄れていった。

「…について、どうお考えになりますか? 御堂室長は」

漸く部下の話が一区切りついたところで、御堂ははっと意識を取り戻した。一瞬悦楽の前に何もかもが霧散していたが、何とか理性でもって繋ぎとめる。

「あ、ああ…。そうだな…」

御堂はこの会社に、MGNの関係で知り合った人物に高待遇で引き抜かれて入社した。十年近く在籍していたMGNとの違いに最初は当然戸惑い、また感嘆し、直ぐに順応し成果を上げた。新しい上司や部下とは、MGNでの失敗を省みて以前より友好に接するように心がけている。

そんなことが積み重なって、僅かな時間でこの会社における御堂の評価はすこぶる高くなった。それらをこんなことでふいにするわけには行かないと、御堂は理性を振り絞って部下の質問に答えていく。

「そっそうだな…、っく!」
「御堂室長?」

声がみっともなく震えてしまったことで、部下が心配そうに名を呼んだ。デスクの下で他社の青年が淫靡な愛撫を施していることなど、知りもせずに。

「すまない、私は少し具合が悪いようだ…。この件については明日早朝までにメールする」
「え…。あっはい、わかりました! すみませんでした」
「いや、こちらの方こそ申し訳ない」

限界を悟り勢いよく捲くし立てて部下を退出させようとする御堂。しかし相手は御堂のことを信頼しそして心配する優秀な部下だった。

「大丈夫ですか? 医務室にご一緒します」
「! いい、構わん。自分で行く。…もう少しここでじっとしてから…」
「ですが…」

尚も食い下がろうとする彼がこちらに近付いてこようとして、御堂は一喝した。

「くどい! 私がいいといっているのだから、いいんだ! 君は帰りたまえ!!」

突然大声を出す御堂にかなりしょっくを受けたような部下は、それでもこれ以上御堂の気分を害さないようにと退出した。

漸く目前の危機が去った御堂は大きく息を吐いた。
安堵したことで急に克哉からの快感に耐えられるようになり、御堂は克哉に怒りを向けた。

「全く君は! いきなり来たかと思えば何をしているんだ! 君のせいで私の信用は」
「気持ちよく無かったですか? 気持ちよくなりたくなかったですか? オレの所為ですか? 信用がそんなに大事ですか? もう何もかもが滅茶苦茶じゃないですか」
「……っ!」

冷静な眼で克哉が呟くように言った。

その言葉たちは御堂を金縛りに似た状態に貶める。克哉は声の調子は変えないままに、にっこりと笑って続けた。

「これが、罰なんじゃないですか?」





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