FC2ブログ

M&K

18禁BLゲーム「鬼畜眼鏡」に溺れる管理人の萌えやSSで構成されたブログです。  ※18歳未満(高校生含む)はお引き取りください。  リンクフリーです。(詳しくは「はじめに」をご覧下さい。)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

SS「迷惑な贈り物・2」

迷惑な贈り物・1の続きと、おまけです。
三日遅れのクリスマスSSです。


やっぱり書きたかったので書いてしまいました;

ベストエンド後で同棲済の御堂×克哉←本多で、本多主体です。
御堂さんと本多の中身が入れ替わるという柘榴マジックネタです。

切ない話になりきれずにギャグ風味なところもあります。


おまけは克哉と本多が入れ替わる形での御本風味なのでますます注意してください。


それでは、続きからどうぞ。



「遅い。やっと来たか」

自宅のインターフォンを慣らし自分の顔をした恋敵に出迎えられるという、貴重だがありがたいわけではない経験を終え、本多は克哉を伴い部屋に入った。そろそろ10時になりそうな時間だった。

本多の洋服の中では高い部類に入る洋服を、本多では思いつきもしないハイセンスな着こなしをする御堂は、本多に対して逆の感想を持ったようだ。

「何だそのありえない格好は。私の顔をして恥ずかしい格好をしないでもらおうか」

その言葉に驚いたのは克哉だった。
長年の親友が突然傲慢で尊大な物言いをしたら誰だって驚く。こと本多がそうすると、体格のいいスポーツマンなインテリのようで、アンバランスさが魅力的に思えてしまった。
今朝、御堂の知的な顔立ちから「じゃねえ」という言葉が聞こえたときは結構ショックだったのだが。

「とにかく。これはどういうことなんだ。いや、それより先程克哉に電話したところ何もおかしなことはしていないようだったが、本当か?」

強い視線で御堂が本多に(見た目では本多が御堂に)、厳しく問い詰める。

「…何もしてねぇよ。つか、できねぇよ」
「それでいい」

鷹揚に頷く本多に見えている中身は御堂である男に、克哉は聞く。

「何が? 二人とも変だよ。朝から何かおかしい。どうしたんだ?」
「それは私たちも知りたいところだ、克哉」
「ほ、本多の顔して御堂さんみたいな話し方するなよ!」
「克哉、だけど実際今は御堂の体の中に俺が居て、俺の体の中に御堂が…」
「やだ何ですかその話! 御堂さん本多と浮気したんですか!?」

動転している克哉は恐ろしげなことを口走る。そういう性的な意味ではなかったのだが。
本多の顔で青ざめた御堂は克哉の両肩をがしりと掴んで、怒涛の勢いで説明した。

「恐ろしいことを言うな克哉! いいか、電話でも言ったがな、今私と本多の中身が入れ替わってしまっているんだ!! 私はこんな顔をしているが御堂孝典で、あそこに居る私の中身はあの本多なんだ!」
「え…。ええ!?」
「信じられないと思うが、事実なんだ…」

力なく本多が言う。
克哉はようやく事態を飲み込めたようだが、まだ口をパクパクさせている。
気まずい空気が場に流れたとき、いつの間にか俯いていた克哉が重々しく口を開いた。

「この中で、昨日柘榴を食べた人ー…」

本多はぼんやりと思い出す。
昨日のイブのパーティーで食べたケーキに乗っていたフルーツの中に、確かあったような気がする。

「あ、多分俺食った」
「わー、馬鹿ー!!」

克哉は御堂の顔をした本多の胸をぽかぽかと殴る。普段だったら絶対しない行為だ。
それを見て本多の顔をした御堂がぴくりと青筋を立てたが、克哉は気が付かない。

「絶対その所為だ! Mr.Rがやったんだこれ…」
「Mr.R?」
「メリィィィクリスマアァァスッ!! 正解ですよ佐伯克哉さんっ」

三人が声のした方を振り返ると、本多のアパート(三階)の窓から、真赤な衣装に白い袋を肩にかけたMr.Rその人が居た。

「これは本多憲二さんへのクリスマスプレゼントなのです! 報われない勇者への、一瞬の褒賞という名の誘惑を…。ですが本多憲二さんはそれに流されることなく抗いましたね。僅かな過ちはありましたが、耐えようとする禁欲的な姿が真に極上でございました……」

うっとりと淫靡に嗤う彼はどこからどう見てもサンタクロースの扮装をした変態である。

「Mr.R! 早く元に戻してください!」
「我が王がそれをお望みなら、仕方ありませんねぇ。そろそろ幕引きですかね」

残念そうに言って眼鏡を掛けなおす彼は、持っていた大袋の口を開いた。
中には何も入っていない。だがMr.Rは中身を御堂と本多に振り掛けるようにばさばさと袋を振った。

するときらきらした光が見え始め、御堂と本多の体を包む。驚く三人に笑いかけるMr.Rは「それではごきげんよう」と言い残し、忽然と姿を消した。

後には空いたままの窓と立ち尽くす三人。開いたままの窓から吹き込む12月の風邪は冷たかった。

「…それでは、と言ったって何も変わらないじゃないか……」

恨めしげに呟く克哉だったが、否定の声が返ってきた。

「いや…。元に戻っている。瞬きした間に視界が変わった」
「ああ、ちゃんと御堂が目の前に見える。俺じゃねぇ…」
「ほんと!? 良かった…!」

自然な状態に戻ったのだ。
ほっとしたような克哉の肩を、自分の体を取り戻した御堂が当然のように抱く。

「良くない。あの男は何だ? 克哉。
それに本多に対しては意味深なことを言っていたではないか。是非聞かせていただこうか」
「…あれが前お話した、オレに眼鏡をくれた変な人です」
「ほう。あれがか。しかし克哉、私とあいつの違いになぜ気付かないっ!」
「おい、二人とも…」
「う゛。御堂さんだってきっとオレと本多が入れ替わっても気付きませんよ!」
「気付く!」
「いいえ、御堂さんは人の話し聞きませんもん! 今みたいに!」
「おい、御堂、克哉…」
「私が君を間違えるはずないだろう!」
「っ! 御堂さん……」
「…おーい」
「ごめんなさい、ちょっと不安になっちゃって…。好きです、御堂さん!」
「私もだ…」
「だめだこりゃ」

本多のことを完全に忘れ去って二人の世界が形成されてしまった。ここは本多の家であるのに。
深刻に考えると結構ショックな光景だが、今は元に戻った安心感や克哉の幸せそうな笑顔などで気が紛れた。ここはピエロになるしかない。
むなしそうに二人に呼びかけ続ける本多に、ようやく御堂が気付いた。

「お、そうだった。本多、ここは君の家だったな。失礼した。…克哉、帰ろうか」
「あ、はい。…本多、迷惑掛けてごめんな」
「謝ることは無い、これは彼の所為でもあるらしいじゃないか」

御堂の腕の中からするりと抜け出して、克哉は本多の耳元に口を寄せ小さく話す。

「ほんとゴメンな、本多。何も分かってなかったから、朝オレがキスしてなんてねだって、気持ち悪かったから渋ったんだよな、本多は。ごめんな…」

心底申し訳なさそうに謝る克哉に、本多は複雑な心境を乗せた笑顔を向けるしかなかった。

「何だ、君たちは。やっぱり何かあったのか」
「いいえ、御堂さんっ。何も無いですよ!」

慌てて克哉が御堂の元に戻る。
離れていく存在が、自分のものではないのだと痛感する。

「ふん。まあいい。…本多、今回のことで克哉がどれだけ私を愛しているかわかっただろう」
「ええ」
「それでいい」
「…ええ」

全くはた迷惑なクリスマスプレゼントだったものだと、幸せな恋人たちを見送りながら本多は独り苦笑した。



***おまけ***



奇妙なことがあったクリスマス。ランチを済ましてからマンションに帰宅した御堂と克哉は、互いを貪りあって過ごした。
克哉が音を上げて気絶するように眠った後、御堂も漸くこみ上げる熱情が落ち着き、克哉の隣で心地良く眠りについたのだった。

今回の不可思議な事件により、御堂がかねてから懸念していた克哉の親友・本多に、自分たちがいかに愛し合っているかを示すことができた。不可抗力であったが結構なことだ。
本多にとっては辛かっただろうが、御堂はひどく安心することが出来た一件だった。

(大きな間違いが無くてよかった。…キスも許しがたいが、それくらいは本多に諦め賃としてやってもいいだろう。高すぎる気もするが)

翌日の早朝、満足感に包まれた御堂が眼を覚ましかけていると、隣の克哉の体がもぞもぞと動き出した。起きたのかもしれない。
だがまだ6時にもなっていそうにないので、まだ寝ていてもいいのだと態度で示そうと、こちらに背中を向けた克哉を抱きこんだ。
すると一瞬身を固くして克哉が御堂から離れようとする感覚があった。むっときた御堂は眼を閉じたままシーツの中で手を動かして、克哉の体を触りまくる。
腰を撫で、脚を絡め、髪に顔をうずめる。

「やっ」
「どうして…?」

寝起きで掠れた御堂の声を克哉の形の良い耳に注ぐ込むと、克哉の体がびくんと跳ねた。
可愛らしさに微笑みながら御堂は身を起こして克哉の顔を覗き込み、彼を仰向けに転がす。目が合った瞬間に問答無用で口を塞ぎ、口腔内を激しく蹂躙した。

「いやっだ、みど…」
「何故だ…? ん」
「ふぅ、ひゃ…」

どこかいつもと違うような吐息に違和感を覚えて顔を離すと、眼を潤ませ呼吸を乱した克哉が言った。その目もいつもより好戦的で、しかも本気で嫌がっているように見えて苛っとした。

「まじ、やめろって御堂さん…。俺本多だぜ?」
「…………」

たっぷり三十秒ほど動かなくなった御堂だったが、突然にこりと笑った。

「今朝の続きか? 悪ふざけなんて面白くないな。君は克哉だろう? 私にはわかる」
「わかってねーって!! 離せっ!」

本多の抵抗もむなしく、御堂はマイペースに熱烈なキスを送り続ける。かと思えばシーツの中で本多の意識を持った克哉の肌を妖しく蠢く御堂の手。身の危険を感じた本多であったが、猛る御堂の力は半端で無かった。

折角目覚めて素早く事態を把握した本多がことを穏便に済ませようとベッドを抜け出そうとしたのだが、身じろぎで御堂を起こしてしまったのが運のつきだった。

ちなみに克哉はと言えば、本多の部屋のベッドで未だ眠りの中だった。

このあとどうなったかは御堂と本多と、そしてMr.Rだけが知るという…―。




スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。