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18禁BLゲーム「鬼畜眼鏡」に溺れる管理人の萌えやSSで構成されたブログです。  ※18歳未満(高校生含む)はお引き取りください。  リンクフリーです。(詳しくは「はじめに」をご覧下さい。)

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みどかつパラレルSS「蝶と蜘蛛・伍」


の続きです。


※御堂さんが高校生三年生で克哉は25歳で教師です。
御堂さん以外の原作キャラは皆原作の設定どおりの年齢です。
つまり御堂さんだけが若返りしています。 ←


※※高校生で一人称が「私」は違和感あったので御堂さんは「俺」と言っています。


では、続きからどうぞ。

「おはようございます」

朗々とした声が家庭科準備室に響いてきた。

克哉と、もう一人の女性教諭が挨拶を返す。初老と言って差し支えない女性教諭は、整った制服姿の声の主に満面の笑みになった。

「御堂くん、いつも朝からびしっとしているわねぇ」

礼を言う姿も折り目正しい少年に、ますます女性教諭は機嫌を良くする。

その向かいに座る克哉は、表向き品行方正で優等生、美形な彼が、その実暴力と権力の罠で他人を貶める<けだもの>であることを知っている。自身の身体を持って、それは良く。

今から数日前、屈辱を与えられたと言って、克哉に理事長である父の力を使い「全教師、全生徒のためにその身を捧げろ」と要求して来た。要求に従ったその初めての日に、克哉はセックスまで強いられた。

克哉はまだその衝撃から立ち直れていなかった。御堂を見ると、後孔の異物感を思い出す。夜も熟睡できない日が続いていた。

「佐伯先生、御用聞きに伺いました」
「あ、ああ。うん…。特にないよ。オレ一人で準備、充分だから」

手元から目を離せないのだ、という格好を作って克哉は早口で答える。このところよく見掛ける光景に、女性教諭が口を挟んできた。

「あら、今日は調理実習でしょう。佐伯先生お一人で一クラス分の下準備をするの?」
「ええ、大した手間では無いですから」
「駄目よ。確かに用具の点検とかは大変じゃあないけれど、折角こうしてお手伝いを申し出てくれる生徒がいるんだから。逆に御堂くんに対して失礼じゃない?」

そう言って彼女が視線を御堂に向けるので、釣られて克哉も動いた。そこには模範生の笑顔を張り付けた少年が居て、自分も先生のお役に立ちたいんです、と心にもないことを言っていた。

「そうよ、佐伯先生は一人で抱え込みすぎなのよ。珠には自分の生徒を信じて頼りなさい」

それが教師から生徒への愛というものなのよ。

最後に重要そうに女性教諭が言った文句は、他の二人の胸中には寒々しく響いた。
しかし一方は、そうですねと愛想良く上辺だけの同意を見せて、残る一方は沈黙した。

御堂との準備は淡々と行われた。最初に克哉が点検項目を延べ、それから二人で手分けして食器の数や状態を検分する。単純な作業だった。

何ごとも無く終わったことにほっとした克哉に、御堂は放課後<勉強>をするため時間を取ってくれないかと言ってきた。一体どんな勉強だと言えるのかと内心毒づきつつも、克哉は黙って頷くしか無かった。放課後は互いに部活動も生徒会活動もあるため、18時くらいに家庭科準備室で待ち合わせることになったのであった。



***



克哉の監督している園芸部の活動は、基本的に花等に水遣りをしたり雑草を抜いたりと、一時間もあれば終わってしまうものである。園芸部の部室が用意されているので、部員たちは作業の後暫く談笑することが多い。このとき、克哉が家庭科担当でもあることから、部活で育てたハーブなどを淹れる実習も遊び半分にやったことがある。それでも生徒たちの歓談に教師が居ても半端に盛り上がるだけなので、克哉はあまり部室に残ることなくいつもの居場所に戻り雑務をこなす。最近御堂に侵されつつある、家庭科準備室で。

しかし御堂を待つこの日の克哉は、仕事が手に着かずにつらつらと御堂のことを考えてしまっていた。

(御堂くんは何を、考えているんだろう…)

そんなに自分は彼のプライドに傷を付けてしまったというのか。そんなに責められるほどのことをしてしまったというのか。

(今日も…お、犯されるのかな)

一度だけでは流せられない程、許せないのか。こんな方法を取る程、許せないのか。

自問するが、答えは出ない。

御堂を叱り飛ばして、こんな馬鹿な話を最初から飲まなければ良かったと、今になって後悔する。他に道が無かったはずはない。困難に思えてもノルマを達成するべく努力するという健全な道もあったはずだ。

しかし闘うことなく従う道を選び、一度要求に応えてしまった今、克哉は御堂の共犯のようなものなのだ。

克哉の心は暗澹として、呼吸が苦しくなった。



***



克哉のもとに悪魔が訪れたのは18時を少し過ぎた頃だった。

少年の容姿をした彼は教室に忘れ物をしたので一度戻りたいと告げ、従うより他にない克哉は黙って着いて行った。

春が近付いてきたとは言えまだ冬。校舎に流れ込むのは夜の色だった。窓から見えるグランドでは球児たちが汗を流し、通り過ぎた教室では演劇部が練習をしていた。まだまだ<学校>は眠らない。

3―Aが御堂の教室だった。5階建の校舎の三階の一番端に位置し、廊下を挟んだ向かいにはトイレがあった。教室の窓の向こうにはグランドが広がる。この階には普通教室しかないので、部活動などで居残っている人間は居なかった。
今、三階には克哉と御堂だけだ。

「今日の調理実習、三班を良く褒めて居ましたね」
「え?」

ここに来るまでずっと無言だった御堂が突然放った言葉の意味が理解できなくて、克哉は聞き返した。だが御堂は一つの机に両手を着いて、特にこいつを、と続けた。

克哉がこの教室で授業をするときにその席に座って居る少年は、確かに今日の実習で手際が良かった。四、五人で一班となり協力して調理に取り組むのだが、彼の居た三班の作品は今回一番の出来栄えだったと記憶している。

その事実を今御堂は克哉に確認しているのだろうか。何のために?

克哉は、どうせこのあと御堂の家に連れて行かれて強姦されるなら、雑談などしたくないと思った。嫌なことは避けられないのであれば早めに処理したいのだ。

「そういえばそうだったね。それがどうかしたのか?
忘れ物はどれ。見つかった?」

苛々したように克哉が訊くと、御堂は件の机から手を離して、こちらに来いと命令してきた。

「この机に手を着け。今俺がしていたように」
「なんで」
「言うことを聞け!」

一喝されて、克哉は渋々言うとおりにする。すると間を置かず御堂が背後から抱き締めてきた。身長差があるため覆い被された、とは表現できないが、畏怖の念を御堂に感じている克哉はびくりと身体を震わせ恐怖を散らした。

「…誰にでも尾を振るだらしない雌犬め。躾が必要だな」





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